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火災保険の重複契約とは?2つの保険に加入する意味

2019.11.21

はじめに

もしも周りで「火災保険を何社とも契約しているから何があっても大丈夫だ!」「損害があったら儲かりますよ」といった話をする人がいたら要注意です。

なぜなら、その人は保険料をムダにしているか、悪徳業者であるからです。
火災保険の保険契約を複数の会社で結ぶことはできますが、じつはメリットというのはほとんどありません。
むしろデメリットしかないと言っていい契約方法となります。

ではそもそも重複契約とはどういったものなのでしょうか?
具体的な解説からメリットやデメリットに至るまでをまとめました。

火災保険を重複契約しても保険金は倍にならない

生命保険や医療保険は、複数の契約をして保険金額をかけた分だけ保険金を受け取ることができます。
しかし火災保険はそうではありません。

なぜならば火災保険は損害を補填することを目的とした「損害保険」であるからです。
したがって損害に応じた金額までしか受け取ることができません。
たくさん保険を掛けたからといって保険金を余分に受け取るということはできないのです。

有効となるケースもある

火災保険の契約では、建物や家財の評価額に応じて保険金額を決めます。
もし1社で契約している保険金額がこの評価額に対して少ない金額で、2社目でその残りの金額を契約するといった場合は2つの契約が有効になります。

つまり、評価額を超えない範囲での複数契約は有効ですが、評価額を超えた金額分の契約は損害を受けても支払われないということです。

重複契約が有効となるケースとして下記のような例があります。

  • 増改築した部分を別の保険会社で契約した
  • 加入中の火災保険で不足している金額を別の火災保険で補った
  • 建物と家財の火災保険を別々の保険会社で契約した

このように、あくまでも評価金額の範囲内での重複契約であれば問題はなく有効な契約となります。

火災保険と火災共済の重複契約はできる?

火災保険と似たもので火災共済というものがあります。
「別物だから大丈夫なのでは」と思われる人も多いようですが、火災保険の重複契約同様に、損害額を超える金額の支払いはされません。

火災保険と火災共済の違い

火災保険は保険会社が運営する保険であるのに対して、共済は非営利団体が運営しています。
この違いが両者の大きな違いで、火災や自然災害による損害を補填するという目的についての違いはありません。

火災共済は組合や地域などの限定した人を対象に相互扶助で成り立っており、料金が比較的安いことが特徴です。
一方で補償がうすく補償プランも少ないため自由に設計することができません。

また、火災共済では地震保険に加入することができる組合とできない組合がありますので、地震保険の加入を検討している場合には確認が必要となります。

火災保険を重複契約しても地震保険の補償は増えない

地震保険の保険金額は法律で下記のように決まっているため、地震保険の保険金額を増やす目的でいくら火災保険を増やしても増えることはありません。

  • 火災保険の保険金額の30%~50%まで
  • 建物の上限金額は5,000万円まで
  • 家財の上限金額は1,000万円まで

また、なぜこのような上限金額が決まっているかというと、地震保険の目的は損害の補填ではなく地「生活再建」を目的とした保険であるからです。

しかし地震保険の被害は大きくなりがちで、地震保険以外でもなるべく手厚くしておきたいと考える人も多くいます。
そこで地震に対する補償を厚くする方法として下記の2つを紹介します。

地震保険の補償を増やしたいなら補償の上乗せを検討する

保険会社のなかには地震保険の補償金額を損害額の100%まで上乗せすることができます。
地震よる被害は大きくなることも予想されますので、その備えとして地震保険の補償を厚くしたいという人も多くいます。

そういった場合には地震補償の上乗せを検討してみましょう。
ただし上乗せをする分、保険料は高くなります。

地震補償保険に入る

地震補償保険とは、地震保険とは違い火災保険の契約がなくても単独で加入できる保険です。
また、現在加入中の地震保険がある場合でも追加して加入ができるため上乗せの保険として有効利用できます。

火災保険を重複契約するメリットは?

複数の保険会社で火災保険を加入するメリットはほぼありません。
あるとすれば火災保険会社の人とのつき合いが増える程度です。それ以外はデメリットの部分が多くなります。

ではどういったデメリットがあるのか具体的な例を見ていきましょう。

重複契約のデメリット

火災保険を複数の会社と契約するデメリットとして考えられることには下記のようなものがあります。

保険加入手続きの手間が倍になる

火災保険に2つ加入するためには、当たり前ですが2回手続きをしなければいけません。
その度に保険金額を決定するための建築確認申請書などの必要書類を用意する必要があります。

変更手続きも倍になる

住所変更や口座変更、保険金の受取人の変更など、なにかしらの変更が生じた場合その変更手続きをする手間も倍になります。

保険金請求手続きが複雑になる

損害を受けた際の保険金請求手続きも倍になります。いつどのような損害を受けたのか損害額がどのくらいなのかと、面倒な保険金請求手続きも繰り返ししなければいけません。

保険金の支払いが遅くなる

災害や事故で損害を被ったときにはただでさえ不安な中、保険金がなかなか下りないということになります。
なぜなら保険会社が複数ある場合は、損害額をどちらがいくらまで支払うのかを保険会社同士が話し合う必要があるからです。

支払った保険料がムダになる

保険金は損害額に応じた金額までしか支払われません。
そのため、保険料をいくら払ったとしても損害額以上の保険に対して支払った保険料はムダになってしまいます。

このように、手続きが増え複雑化するだけでなく保険料もムダになることから、火災保険の重複契約はする意味がほとんどないと言えます。

重複保険は違法?

火災保険をいくつかの保険会社と契約すること自体は違法ではありません。
それは保険金額が評価額を超えてしまう超過保険というものであってもです。

ただし保険会社の規約上、告知義務というものが存在します。
この告知義務では重複契約となる場合、どこの保険会社でいくらの保険金額の契約があるのかを告知しなければいけません。

法律違反ではありませんがこれを怠った場合は告知義務違反となり、保険会社から契約を断られる、もしくは契約解除となることもあります。

火災保険の重複契約はする意味がない

災害や事故で被害を受けた場合に、なるべく手厚い補償を受けたいからといってたくさんの火災保険を契約しても、受け取れる金額が増えるわけではありません。
なぜなら火災保険は損害額をカバーするための損害保険であるからです。

そのため、いくら保険料を支払っても保険金は損害額に応じた額までしか支払われません。
そうなると保険料がムダになります。
そのうえ加入手続きや請求手続きの手間が増え複雑になってしまいます。

とくべつな理由がない限り、火災保険を重複契約するメリットはありませんので1社でまとめるようにしましょう。

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