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失敗しないリフォーム業の選び方

2018.06.28

火災保険の風災・雪災・ひょう災補填を利用してのリフォーム工事は被保険者が実質自己負担0で工事をできる可能性があり自然災害に対して強い味方です。

しかし、その反面それを利用して悪質な契約や工事を行う業者がいるのも事実です。
毎年何件もトラブルが発生しており、件数は毎年増えております。

もちろん良い業者もたくさんいますが悪徳業者の年々巧妙化する手法のため、気づいたら失敗した業者選びをしてしまい泣き寝入りと言うこともあります。

今回は悪徳業者の特徴の解説を交えて、失敗しない業者選びの方法を解説します。

失敗事例が多い理由

失敗事例は国民生活センター、消費生活センターなどに毎年寄せられます。
若干複雑な火災保険の風災・雪災・ひょう災補填を利用してのリフォーム工事の仕組みが悪徳業者につけ入る隙を与えてしまう理由です。

好事例と手口でつい契約

「自己負担0で修理工事ができます」なんて言われたら誰もが気になります。
実際は自己負担0になる確率はそこまで高くなく、修理工事費の8割ぐらいを保険給付金として受け取れることが多いです。

満額支給でないこともある可能性や最悪おりない可能性のリスクも十分に説明できるのが良い業者です。

しかし悪徳業者はとにかく工事をさせたいため、満額支給の好事例を引き合いに出し契約を促します。

頼れる相談役がいない

相談件数が多い火災保険を利用したリフォーム工事ですがまだまだ全国的には知らない人も多いです。
知り合いに火災保険を利用したリフォーム工事の経験がある方を見つけるのは難しいと思います。

いざ工事について聞きたいと思っても頼れる人がいなく、目の前の業者だけが頼りとなります。
インターネットで調べられれば全国に事例がありますので判断基準になりますが、お年寄りを狙う悪徳業者もおりインターネットなどにも頼れない方にとっては業者だけが全てです。

唯一頼れる業者が悪徳であるとき失敗してしまうと言うわけです。

悪徳業者が多い理由

リフォーム工事失敗の理由は悪徳業者の存在ですが、なぜ悪徳業者が多いのでしょうか。
もちろん火災保険を利用したリフォーム工事には良い業者もおり、火災保険の恩恵を受けている被保険者もたくさんいます。

しかし、それを利用している悪い業者もあとを絶ちません。

契約しやすい

理由の一つは契約しやすいからです。
火災保険を利用するリフォーム工事のため工事するための口実が作りやすいです。

リフォームの必要性もあり、リフォームする為の資金も火災保険から捻出されるため契約に至りやすいです。
良い業者も悪徳な業者も入りは同じである為、良し悪しを見分けづらいです。

新築工事の減少

近年新築工事が減っております。
経済不安や地価の上昇から新築や建て替えの件数が減っていくにつれ、工務店の仕事も少なくなりつつあります。

その分、リフォーム工事に目をつけ参入する業者が増えることは自然な流れです。
最初は誰もが誠実であっても、一旦誠実でないやり口で味を占めてしまうと元には戻りづらいものです。

自然災害が近年増加

ゲリラ豪雨、首都圏での大雪など近年自然災害が多発しております。
普段から豪雨、台風、積雪などの被害から比較的少ないエリアでは準備していないこともあり被害が甚大になりがちです。

異常気象や温暖化などと原因はさまざまかもしれませんが、統計的にみても自然災害が増えていることは確かです。

火災保険利用の修理にかかわる3つの業者

火災保険の風災・雪災・ひょう災補填を利用しての修理工事には主に3つの業者に別れるます。
それは雨樋屋根修理業者、塗装業者、代行業者の3つです。

気をつけるべき悪徳業者は後者の2つである塗装業者と代行業者に多いです。
もちろん雨樋屋根修理業者にも良くない業者がいますが後者2つにはその割合が多いため注意が必要です。
理由を解説していきます。

悪徳業者その①塗装業者

火災保険を利用の修理工事になぜ塗装業者が、と思う方もいるかと思います。
その通りなのですが火災保険利用のシステムに便乗してくるので注意が必要です。

メイン事業は自然災害修理でなく塗装工事

気をつけるべきは塗装業者なのでメインの事業は塗装工事です。
知られたことですが住宅の壁の塗装は10年〜20年で効力が薄れますので定期的なメンテナンスは必要不可欠です。

塗装は防水や防汚、建物中身への劣化を防ぐために重要なものなのでメンテナンスにより機能を保つことは建築時に説明があるかと思います。
塗装と聞くと簡単そうですが、建物全体に及ぶため足場の仮設が必要で金額も100万円代に及ぶ工事もしばしばあります。

足場仮設費などを火災保険から捻出し、安価に工事

塗装工事と火災保険に関係する雨樋修理工事はどちらも足場仮設費が必要です。
足場仮設費は家族4人程度の住宅でも20~30万円程度はしてしまうものです。

その足場仮設費は火災保険の補填から捻出し、それに便乗したかたちで塗装もついでに行えば安くなりますよというのが手口です。
抱き合わせ商法は法律違反の可能性もございます。

確かにどちらも仮設費がかかってしまうのは間違い無いので同時にやったほうがお得です。
しかし、問題は肝心な自然災害による雨樋修理がしっかりと行われないことです。

申し訳ない程度の自然災害修理

塗装工事費を安くできるといった手口で火災保険の補填利用を勧めてきます。
塗装業者は本業が塗装なので、雨樋修理が専門外です。

ただ火災保険の補填を利用するため、雨樋修理も口実として行います。
そのため工事は雨樋の勾配調整、手で曲がっている所を直す、仕上げとして雨樋塗装するだけで金具の打ち換え、交換まではしない業者がほとんどです。

自然災害修理をやりたがらない理由

理由は簡単、雨樋修理工事は難しいからです。
難しいためあまり手を出したくないのです。

雨樋は雨が流れるため、目で見てはわかりづらいですが勾配がついています。
勾配が不適切だと雨は上手く流れず、またトラブルになります。

そのほかに雨樋の継ぎ目などもしっかりと止水処理されていないと雨水が漏れ出すので見た目とは裏腹に神経を使う工事なのです。
難しい作業を慣れずに行って後からやり直し、クレーム等がくるので、塗装業者はやりたがらない業者は実際に多いです。

根本は解決されず

雨樋で悩んでいる消費者に火災保険の補填を利用して保険給付金をおろさせ、肝心の雨樋工事は軽微な修理のとどめてた上、塗装工事で利益を出す業者です。

つまり根本の原因である雨樋は解決されません。本来治すべきものでが治されないのは本末転倒です。

保険が下りても高額な自己負担

塗装工事は火災保険を利用しての工事と関係ないため、塗装工事に関しては自己負担が発生します。
自己負担が発生するのをあらかじめわかった上で、自己負担を大幅に軽減できることをセールストークとして使ってきます。

自己負担が大幅に発生しても、保険会社の担当が悪かったなど他の原因のせいにしてきます。
塗装業者としてはとにかく工事できれば良いと考えているのでその時にはもう断れる状況でなく、遅いというわけです。

素直に最初から専門の雨樋修理の屋根業者に任せるのが良いです。

悪徳業者、保険申請代行業者

消費者センター等が最も注意を促しているのがこの申請代行業者です。
何を代行しているかというと火災保険の申請です。

確かに火災保険の申請は本人でもできますが、経験がある者が戦略的に申請した方が満額おりる可能性は高くなります。
保険給付金を代行した後、代行業者は手数料を貰い工事はしない会社になります。

どの業界にも代行業者はいますが、とりわけ火災保険の補填を利用しての代行業者に関するトラブルは絶えません。

代行業者の利益の仕組み

ここで知っていて欲しいのは、代行業者の利益=高い見積りで成り立っています。
適正価格ではない事が多く、各保険会社が一番問題視している行為になります。

それがトラブルを生む原因となっていますのでおすすめはしないです。

自己負担0には程遠い高い見積もり

自己負担0は火災保険の補填を利用した修理工事の大きな特徴でもあり、被保険者のメリットです。
代行業者は被保険者に高い見積もりを出すことで自己の利益を高めるので、必然的に保険会社に提出する見積もりも高くなります。

保険会社は見積もりの詳細部を検討し、見積もり金額の妥当性を吟味するので不自然に高いと満額から差し引いた者を保険給付金額として決定します。
自己負担0を強調し営業しながらも、かけ離れる見積もりを出すのは矛盾しています。

手抜きがちな工事

代行業者は少しでも工事業者に支払う工事費が低いほうが自己の利益が高くなるので、工事費を下げがちです。
工事業者からしたら相場より低い工事費はどう思うでしょう。

工事自体が減っている昨今、工事の機会がもらえることはありがたいことだとは思いますが、報酬が低いと工事も手抜きがちとなります。
上述でも述べましたが雨樋の補修工事は難しく、繊細な技術が必要となるため、その小さな手抜きがあとあと大きなダメージとなることがあります。

被保険者からしたら大事な家の一部の修理なのでしっかりと納得した報酬でしっかりした材料、手順、作業で工事をしてほしいものです。

失敗しない業者の選び方

悪徳業者のケースを紹介しましたが、もちろん良い業者もたくさんいます。
たくさんの良い業者に隠れてごく一部、悪徳に走る業者がいるため、一見ではわかりづらいのです。

失敗しない業者選びを身につけ然るべき自然災害の時に適切な工事をできるよう備えましょう。

火災保険を利用する雨樋修理専門業者

難しい雨樋修理を専門とする業者は経験と技術があるので雨樋修理を適切に行います。

しかし、全ての雨樋修理業者に火災保険を利用する修理工事をお願いしても円滑に事が運ばない可能性があります。
何故ならば申請が面倒なことや単純にやったことないから嫌がるなどの理由です。

必要な書類や保険給付金が見積もりの満額にならなかった時のケアなど、通常の修理業ではないことが多いです。
一度経験があったり、その経験が豊富な専門業者の方が率先して進めてくれます。

リフォームかし保険に加入している業者

リフォームかし保険とは修理業者が入る保険です。
いくつかの保険法人が扱っているリフォーム業者向けのサービス。
これに入っている業者の工事には以下のメリットがあります。

  • 工事完了後第三者機関による検査が行われる
    業者のみだけでなく他者が検査することによって検査の精度が高くなります。
  • 万が一工事に欠陥があっても保険法人から保険金がおりる
    信頼できる業者とはいえ人間なので予期せぬミスは起こり得ます、そのような時に保険金がおります。
  • リフォーム業者が倒産しても
    仮に工事をお願いしていたリフォーム業者が倒産して、工事が継続できなくなってもその後の補修費用を請求できます。

これらに加入している業者はリスクも承知の上保険料を払っているので信頼できます。
また加入の際には保険会社が過去に業務における瑕疵はないかなどの調査が入りますので、加入業者は必然的に良い業者である可能性が高いです。

まとめ

失敗しない業者の選び方、いかがでしたでしょうか。
もちろん誰しもが失敗したくないものですが近年の消費者センターなどへの相談件数の急増を見ると安心できません。

良い業者が良い仕事を行なっている分、悪徳業者が存在してしまうものです。
業者の対応や言動をチェックして正しい修理工事を行えるよう備えましょう。

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