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構造級別判定のカギ!建物の構造種類を知ろう

2019.11.20

はじめに

建物の構造には木造や鉄筋、コンクリートなどさまざまな方法があります。
その構造種類によって、遮音性や耐久性といった住み心地だけでなく、火災保険で支払う保険料も変わることをご存知でしょうか?

この記事では、火災保険の保険料算出のカギともいえる、それぞれの構造種類とその特徴をまとめました。

構造級別と構造種類の違い

火災保険における保険料の算出には、建物の燃えにくさや建物の形態が大きく影響します。
建物がどういった工法で造られているのかを表すのが構造種類であり、木造、コンクリート造、鉄骨造などです。

ここでは構造種類にはどういったものがあるのか、その建物の種類とそれぞれの特徴を解説していきます。

建物の構造種類は主に4つ

建物の構造種類には現在8種類程度の建築方法があり、その中でも多くの建物で使われている代表的な建築方法が下記です。

  • 木造(W造)
  • 鉄骨造(S造)
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

かっこ内のアルファベット表記は、賃貸住宅の広告などで目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
しかしパッと見て違いがわかるという人は少ないと思います。

それではさっそく、それぞれの特徴を見ていきましょう。

木造(W造)

木造はその通り木材を使用して建てられた建物のことです。戸建住宅で使用されることが多く、柱や梁(はり)など主要な構造部分に木材が使われています。
私たちにとって一番身近で親しみのある建築種類であると言えるでしょう。

鉄骨造(S造)

鉄骨造の「S」とはスチールのことで、木造では木が使われていた柱や梁の部分が、鉄骨に置き換えられた建物だと思うとイメージがしやすいのではないでしょうか。
実は鉄骨造といっても、その中でさらに「重量鉄骨」と「軽量鉄骨」という2つの種類にわかれています。

重量鉄骨と軽量鉄骨の違い
  • 重量鉄骨~使用される鋼材の厚みが6mm以上で強度と耐震性が高い。主にビルや高層マンションのように大きな建築物を使われる
  • 軽量鉄骨~使用される鋼材の厚みが6mm未満で戸建てやアパートといった小規模な建物向き

鉄筋コンクリート造(RC造)

床や壁から柱・梁といった主要構造部に至るまでを鉄筋とコンクリートで造る建物です。
頑丈で耐久性が高いため、マンションなどの建造物に多く採用されており、耐震性の高い構造としても定評があります。

また、音が伝わりにくいため静粛性が保たれ、住環境においても居住性が高いのが特徴です。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

鉄大型ビルや津波非難施設など、大規模な建物や重要度の高い建物に多く使用されています。
鉄筋・コンクリートに加えて、強度としなやかさを併せ持つ鉄骨が骨組としてあるため、強度が一層高いのが特徴です。

それぞれのメリット・デメリット

では、それぞれの建物種類によるメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
下記で詳しく紹介していきます。

木造(W造)

メリット

木造の最大のメリットは、材料費が安く建築コストがおさえられることにあります。
また、それに加えて加工もしやすいことから工期の短縮も可能です。
さらに、夏は湿度が高く、冬は湿度が下がるといった日本ならではの気候に適している通気性の高さも木造のメリットのひとつです。

デメリット

木造のメリットである通気性の高さはその反面で、遮音性が低いというデメリットにもなります。
部屋を遮る壁が薄いことも多く、戸建てならまだしも、アパートのように隣に他人が住むようなケースでは生活音なども気になるところ。

また、鉄骨造などの不燃物質が主要構造部に使われている建物にくらべると耐火性も低いのが木造のデメリットです。

鉄骨造(S造)重量鉄骨

メリット

重量鉄骨造は6㎜以上の厚さの鋼材を使用しているため、耐久性が高いことがメリットです。
またコンクリート造とくらべ軽いことから、設計上で柱を少なくすることができ広い空間づくりをすることができます。

デメリット

重量鉄骨の強度は高いですが、鉄筋コンクリート造とくらべると地震時の揺れは大きくなります。

しかし、揺れが大きくなるのはしなやかで柔らかい性質であるためで、揺れることにより地震のエネルギーを吸収し逃がしてくれるのです。
揺れは大きくなりがちですが、耐震性が高いという点ではメリットとも言えます。

軽量鉄骨

メリット

軽量鉄骨は鋼材の厚みが6mm以下で造られる建物で重量鉄骨とくらべて安価であることがメリットです。
また、重量鉄骨同様に柔らかい性質があり、戸建住宅や住宅メーカーのアパートのような集合住宅に採用されるケースも多いのが特徴です。

デメリット

重量鉄骨より薄い材料となるため、耐久性は低くなります。
しなやかさで地震のエネルギーを逃がすことができるのも耐久性の高さがあるためですが、同じ地震でも揺れの大きさは軽量鉄骨のほうが大きくなる傾向にあり、その耐久性に疑問が残ります。

鉄筋コンクリート造(RC造)

メリット

不燃材料であるコンクリートは、とても高い耐火性を持っています。
それに加えて鉄筋とコンクリートの長所を兼ね備えているため、耐久性が高いこともあり安全面でのメリットが多いことが特徴的です。

高密度のため遮音性も高く、室内での楽器演奏や大音量のオーディオなど、周りを気にすることがない程度に音を遮ってくれます。鉄筋の枠の中にコンクリートを流し込んでつくるため、自由度が高い設計を実現できるのもメリットの一つです。

デメリット

木造や鉄骨造とくらべると、材料が多く建築コストが高くなります。
さらに解体時にかかる費用も高めとなることがデメリットです。
また、上から圧縮されるような力に対しての強度は高いものの、揺れに対する強度は後述するSRC造に比べやや弱くなります。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

メリット

あらゆる構造の中でトップクラスの耐火性、耐久性を誇ります。
そのため超高層マンションや安全を守る重要な建築物で採用されるケースが多いです。

デメリット

建築費用や解体費用もこの中ではトップクラスとなり、費用面はどうしても大きくなりがちです。安全面を考慮すれば致し方ない部分ではありますね。

耐火性・耐震性の高い建物構造はSRC造

これまでに述べたように耐火性や耐震性といった安全面が一番高い建物種類はSRC造です。
しかし、費用面もそれなりに掛かることがわかりました。それぞれの特徴を表でまとめたのが下記です。

構造 コスト 遮音性 耐震性 耐火性
木造 × × ×
S造 ×
RC造
SRC造

耐火性能が高いと火災保険料が安くなる

耐火性能が高い種類の建物は火災保険の保険料が安くなります。

なぜなら建物の種類をもとに、火災保険料が算出される基準が構造級別という3段階に分かれているからです。
構造級別ではM構造の保険料が一番安く、次にT構造、そして最後がH構造となります。H構造は非耐火構造と呼ばれ、保険料が最も高い料率となります。

物件
(専用住宅)
M構造
(マンションなど)
コンクリート造建物
コンクリートブロック造建物
れんが造建物
石造建物
耐火建築物の共同住宅建物
T構造
(戸建て)
コンクリート造建物
コンクリートブロック造建物
れんが造建物
石造建物
鉄骨造建物
耐火建築物(共同住宅建物以外)
準耐火建築物
省令準耐火建物
H構造 木造建物
その他M構造、T構造に該当しない建物

木造でも耐火性能が高い建築物がある

上記の構造級別一覧を見るとわかるように、木造住宅は火災保険においてもっとも高い保険料率となります。

しかし、木造住宅はすべて非耐火構造であるH構造になるというわけではありません。木造住宅であっても下記の建築物に該当する場合は、保険料の安いT構造となります。

耐火建築物

耐火建築物とは、主要構造部が耐火構造であるもの又は耐火性能検証法等により火災が終了するまで耐えられることが確認されたもので、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火戸等を有する建築物のことをいいます。

準耐火建築物

準耐火建築物とは、耐火建築物以外の建築物で、主要構造部が準耐火構造(法2 条9 号の3 イ)又はそれと同等の準耐火性能を有するもので、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火戸等を有する建築物のことをいいます。

省令準耐火建築物

建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅をいいます。

上記のような場合には、木造住宅であっても構造級別がT構造となるため、H構造とくらべて安い保険料で火災保険を掛けることができます。

耐火建築物であるかは、建築確認申請書や住宅メーカー、販売業者に問い合わせることで確認できますので、気なる場合は一度確認してみましょう。

耐震性能が高いと地震保険料が割引になる

火災保険に加入する際にセットで加入できるのが地震保険です。地震保険は、被害が広範囲に及ぶことが想定されるため保険料も高くなりがち。
また、国が運営している保険のため、どこの火災保険会社で加入しても保険料は同じです。

しかし、耐震性能が高い建物であれば保険料が割引になる制度があり、なんと最大50%も割引がされるのだとか。
割引率は建物の耐震等級によって決まるため、こちらも気になる人はぜひ調べてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では火災保険の構造級別に深く関わる、建物の構造種類について解説してきました。

それぞれの建物種類によってメリット・デメリットがあり、耐火性能や耐震性能によって支払う保険料も変動します。
近く建築予定のある場合は、そういった保険料のこともあわせて検討されてみてはいかがでしょうか。

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