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スレート屋根は雨漏りしやすい?対策・対処法を解説!

2019.11.21

多くの住宅で使用されているスレート屋根は、意外と雨漏りとなる原因が多いことをご存知でしょうか?
比較的簡単な構造であることから施工費用を抑えることができる一方で、スレート特有のデメリット部分が雨漏りの原因となる場合も多くあります。

では具体的にどのような問題点があるのでしょうか?
この記事では、スレート屋根が雨漏りする原因からその対策・対処法までをまとめました。
ぜひ参考にしてください!

スレート屋根の特徴

スレートはセメントと繊維質材料を混ぜ合わせて作られた屋根材のことで、厳密には「化粧スレート」と言います。この他にも粘板岩を使用した天然スレートもありますが、現在住宅で使われている材料はほとんどが化粧スレートです。

この材料を使用した屋根のことをスレート屋根、またはカラーベスト、コロニアルと呼びます。
スレート屋根の主な特徴として

  • 施工費が安い
  • 施工できる業者が多い

ことがあげられます。
そのため、現在の新築住居でも多く使用されている屋根材です。

スレート屋根の工法は単純で、厚さ5mmのスレートを屋根に並べ釘で直接打ち込み固定していきます。
そのため瓦屋根のように複雑な過程を省略することができ、結果として施工費も安く済むのです。

スレート屋根のデメリット

施工費を抑えることができ、様々な住宅にあうシンプルさで普及しているスレート屋根ですが、いくつかデメリットも存在します。

  • 割れやすい材質である
  • 経年劣化による損傷が起きやすい
  • 10年ごとのメンテナンスが必要

このようなデメリット部分が雨漏りに関係してきます。
以下の事例をもとに具体的に見ていきましょう。

経済的で多様性に富んだスレート屋根ですが、一方で割れやすく劣化のしやすい材質であることがわかりました。
ではそれが雨漏りにどのように関係してくるのでしょうか。
下記の事例をもとに解説していきます。

雨水の逆流による雨漏り

スレート屋根はスレートを重ね合わせて作っていきます。
その際に雨水の逃げ道となるように、重ねた部分にわずかな隙間を空けなければいけません。
そうしないと水が溜まり屋根を腐食させる原因となります。

しかし雨の中の埃がこの隙間に溜まり、水がその埃をつたうと雨水が隙間を逆流してしまい、雨漏りが発生します。
このようなケースは、風通しの悪い立地や緩やかなこう配の屋根でよくみられるケースです。

釘穴からの雨漏り

スレート屋根はスレート材を屋根の野地合板に釘で打ちつけて設置していきます。
屋根から天井裏まで釘が貫通しているため、そこから雨漏りするケースも多いです。

通常は釘の部分は重ね合わせたスレートによって隠れていますが、逆流した水が釘穴に入ったり、施工段階で釘穴が広がっていたりするとそこから雨漏りが発生します。

経年劣化による雨漏り

スレート屋根は紫外線に弱く傷みやすい材質でもあり、築後10年を過ぎると表面が劣化してきます。
劣化が進むとヒビ割れや破損の原因となり、そこから雨漏りが生じます。

雨漏りの原因はひとつではない

雨漏りと聞くと、「どこかの穴をふさげば治る」と部分的な対処で解決できると思いがちですが、じつはそうではありません。

雨漏り被害を感じる部分に到達するまでに、屋根の広い範囲を侵食してしまっていることもあります。
また屋根の破損だけでなく、建物自体の老朽化や施工不良によるものなど、原因も多岐に渡るのです。

スレート屋根の雨漏り対策

現在の住宅建築で多く使われているスレート屋根ですが、意外にも雨漏りをするリスクが高いことがわかりました。
では雨漏りを未然に防ぐ方法はあるのでしょうか?また雨漏りとなった場合にはどのような対処をしたらよいのでしょうか?

10年ごとにメンテナンスする

まず未然に防ぐ方法として有効なのは、10年ごとにメンテナンスをすることです。
スレートはそのままだと紫外線に弱く劣化を早めてしまうため、塗料を塗って劣化を防ぎます。

しかしその塗料も年数と共に劣化するので、定期的にチェックし必要であれば再塗装を検討しましょう。
定期的にチェックすることで、ひび割れや劣化部分の確認ができ結果として雨漏りを防ぐことができます。

施工業者に相談する

新築で建てた場合などで保証期間内であれば、施工業者やハウスメーカーが修繕対応してくれることがほとんどです。
保証期間内でなくても一度相談してみることで別業者に依頼するかを検討できるため、まずは相談してみましょう。

修理業者に依頼する

施工業者やハウスメーカーなどの保証期間外である場合や、建築時とは別の業者へ対応を依頼したいときには、屋根専門の修理業者へ依頼することをおすすめします。

修理業者は数多くありますが、屋根の構造や修理方法に詳しいのはやはり専門業者です。
雨漏りは放っておくと壁や柱などの構造部分を腐食する可能性があります。
被害が広がる前の早期解決が重要となるため、発見したらなるべく早めに修繕をおこなうようにしましょう。

コーキングで隙間を埋めるのはNG

小さなひび割れが原因の雨漏りなど、範囲が限定的であれば自分で修繕する人もいるのではないでしょうか。
しかし誤った修繕方法では被害が拡大しかねません。

とくに多いのがスレート屋根のひび割れなどを埋めるためにコーキングを使用して、誤って水の逃げ道まで塞いでしまうケースです。
スレート屋根は隙間から水を逃がすような造りになっていますので、その隙間を埋めないように注意することが大切です。
逃げ場がなくなると水が排出されずその場に留まってしまうため、そこから腐食が広がりさらに雨漏りが悪化する危険性があります。

雨漏りは早期解決が重要!

多くの住宅で使われているスレート屋根には、費用を抑えるメリットがある一方で、雨漏りの原因となるデメリットもあることがわかりました。

雨漏りは放っておいても治るわけではなく、壁や柱といった主要な構造部分にまで侵食し被害が広がる可能性があります。
万が一雨漏りをした場合には、すぐに施工業者や修理業者に連絡し、なるべく早めに修繕をしましょう。

また雨漏りを未然に防ぐには、定期的なメンテナンスをすることが非常に大切です。
劣化による塗装の剥がれやひび割れなど、早期に発見することで修繕費用も抑えることができます。
もしご心配な場合は、ぜひ弊社までお問合せください。
質問やご不明点などにもしっかりお答えさせていただきます。

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